しかし、一言にむくみと言ってもその原因は様々です。
今回はむくみを引き起こしやすい原因をもとに、その対策をご紹介したいと思います。
むくみってどんな状態?
むくみ=体内に水分が多く溜まっている状態、ということはご存知の方も多いかもしれません。
しかし、その「水分」はいわゆる「水」とは異なります。
むくみにおける水分の正体は、実は細胞と細胞の間を満たす間質液(かんしつえき)という水分のことを指します。
なにかしらの要因で血液の流れが悪くなるとこの間質液が増え、むくみとなって現れるのです。
むくみの原因① アルコール
アルコールの摂り過ぎがむくみに影響?
お酒を飲んだ次の日、朝起きたら顔がパンパン…なんて経験をされている方も多いのではないでしょうか。
むくみの原因の1つとしてアルコールの摂りすぎが挙げられます。
お酒を飲まないことが一番の対策ではありますが、それができれば苦労がありませんよね。
むくみ対策として、アルコールを飲む際に気をつけること
お酒の場では、次のことに気をつけながら飲むことをおすすめします。
①飲み会前に常温の水を飲んでおきましょう。
②お酒はすこしずつ飲むようにし、水やお茶をそばに置いて合間に飲むようにしましょう。
③可能であれば、おつまみはカリウムが多く含まれる枝豆等を選ぶことで、むくみ予防の効果が期待できるかもしれません。
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むくみの原因② 塩分摂取過多
塩分とりすぎがむくみに影響?
塩分摂り過ぎもまた、むくみの原因となります。
塩分を多く摂りすぎてしまうと血中の塩分濃度が上がり、体液の塩分濃度を保つために自然と喉が渇くようになります。
その結果、水をたくさん飲んでしまい、水分の過剰な摂取がむくみにつながるのです。
塩分が多い食材に気をつける
身の回りには、ラーメンやジャンクフードなど塩分が多く含まれる食べ物がたくさんありますね。
また日本人は元来、味噌や醤油といった塩分の多い調味料を利用しています。
食事の際にはなるべく薄味のものを食べるようにし、料理される時には減塩調味料を利用するなど工夫しましょう。
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むくみの原因③ 女性ホルモン
女性ホルモンがむくみに影響?
女性に限り、ホルモンの分泌が原因としてむくみが引き起こされることがあります。
女性は生理周期によって卵巣ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
このうち生理前に分泌される黄体ホルモンには水分排出を抑制する作用があるため、むくみやすくなるのです。
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リラックスすることを心がけましょう
しかし、アルコールや塩分のように意識的に女性ホルモンをコントロールすることはできません。
むくみや体重の増加を気にして食事や水分摂取を減らすのではなく、適度な運動や半身浴でリラックスを心がけましょう。
むくみの原因は様々ですが、ケアは可能です
身体がむくむ原因は様々です。
むくみやすい原因を知って、予めその対策に備えることができるとよいですよね。
日本食は元来、味噌や醤油など塩分の多い調味料を利用してきましたが、合わせて納豆やきのこ、海藻といった塩分および水分排出作用のあるカリウムを多く含む食品を、日常的に摂取したのですね。
もしむくみが気になる場合は、原因となるアルコールや塩分を控えることはもちろん、カリウムを多く含む食べ物を意識してとり入れ、ストレッチやマッサージで血行促進を促しましょう。