ウエストだけ痩せることはできるのか?
部分痩せをしたいと思っている人も多いと思いますが、先に結論から言ってしまうと残念ながらくびれの部分痩せは「不可能」です。
人間の身体の構造上、身体の一部分だけ脂肪を燃焼させて痩せるということは難しいのです。なぜ、くびれの部分痩せは不可能なのでしょうか?
脂肪燃焼には有酸素運動がマスト
脂肪を燃焼させるには、脂肪をエネルギーに変える必要があります。そのため、身体の一部分だけをエネルギーに変えて脂肪を燃焼させるという巧みな技は人間の身体にはできません。弱い負荷で長い時間運動する有酸素運動によって、脂肪をエネルギーに変え消費させることで体脂肪が落ちていくのです。気になる部位を痩せさせようと有酸素運動することで、身体全体の脂肪が少しずつエネルギーに変わっていくため、全身のダイエットになるので、結果的に「部分痩せ」ではなくなります。
エステで行う部分痩せの効果は?
そこで疑問が生まれますよね。エステではよく「脚痩せ」や「二の腕痩せ」など、実際に施術後はサイズダウンしていることがあります。「それは部分痩せをしていることにはならないのか?」という疑問です。エステでのサイズダウンは、一時的なもので余分な水分をマッサージや汗をかくことで身体の外へ排出しているだけなので、水を飲んだり次の日になればすぐに戻ってしまいます。もちろん、むくみを解消して余分な水分を出すことも大切ですが、それは根本的な解決にはなりません。贅肉を落とすには、しっかり脂肪を燃焼させる必要があり、一時的なサイズダウンは部分痩せというには違和感があります。
落ちやすい脂肪はある?
前提として部分痩せはしません。しかし、脂肪が消費されやすく痩せやすい部位は存在します。それはお腹です。では、どうしてお腹の脂肪は痩せやすいのでしょうか?
唯一お腹周りは痩せやすい
お腹の贅肉には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2つがあります。
「内臓脂肪」は内臓の周りについた脂肪で、内臓を守るクッションのような役割でなくてはならない脂肪ですが、その脂肪がつきすぎることで、内臓が下へ圧迫されて下腹が出てしまったり、正常に機能しなくなることで生活習慣病を引き起こす恐れがあります。
一方、「皮下脂肪」は皮膚の下、筋肉の上についている脂肪で、外からの衝撃をやわらげるクッションの役割を担っています。皮下脂肪が過剰につき過ぎることで、膝や腰などを痛める原因となる場合は多いです。その中でも内臓脂肪は、有酸素運動をするとどこよりも早くエネルギーに変わるため痩せやすい部位だと言われています。内臓脂肪が消費された後で、全身の脂肪が徐々に落ちていくので、結果的に先に落ちる内臓脂肪が部分痩せしているという訳です。また、内臓脂肪は男性の方がつきやすく、女性は落ちにくい皮下脂肪がつきやすいという違いがあります。ですので、お腹痩せがしやすい男性に比べて、女性はお腹周りが痩せづらいという特徴があるのです。
ウエストを引き締めてくびれを作ろう
一部分だけ脂肪を燃焼させることはできないのであれば、脂肪燃焼ではなく「引き締め」を目指しましょう。たるんでしまった気になる部分を、筋肉をつけて引き締めることで、脂肪の量は変わりませんが「見た目」には変化がでてきます。しっかり筋肉をつけているので、そう簡単に戻る心配もありません。部分痩せしたい人には気になる部分を鍛えるメニューで筋トレすることがオススメです。
引き締め=無酸素運動(筋肉トレーニング)
腹筋ではくびれはできない!
くびれを作るために必要な筋肉
外腹斜筋
腹斜筋はお腹の横にあり、お腹をひねる動きをするのに必要な外腹斜筋と内腹斜筋の2種類に分かれています。外腹斜筋は、お腹の真ん中から肋骨に向かって伸びる筋肉です。身体をねじる動きの他に、排便を助けたり、内臓の位置を安定させるなどの役割があります。便秘の人は、外腹斜筋を鍛えてみると効果があるかもしれません。
内腹斜筋
内腹斜筋とは、外腹斜筋よりも内側にあり、お腹の真ん中から斜め下へ伸びる筋肉です。外腹斜筋とほぼ同じ働きをしていて、この2つの筋肉によってくびれを作ることができます。
くびれるだけでこんなメリットが!
痩せて見える
くびれができることによって身体にメリハリができ、多少ぽっちゃりしていたとしても痩せて見えるというメリットがあります。
寸胴でメリハリのない体型だと、身体のラインが出にくい服ばかり着てしまい、本当に着たい服を我慢しているなんて人もいるのではないでしょうか。くびれができることで、服をキレイに着こなすことができます。また、痩せている人でもくびれがなければ、子どもっぽい印象になってしまいます。魅力的な大人のボディラインを作って好きな服を我慢せず着こなしましょう。
バストアップ
ウエストが引き締まってくびれができることで、その分バストとヒップが際立って目立ちます。たとえバストに自信がある人でも、寸胴であるためにバストが目立たないという勿体ない事態が起こってしまいます。
さらに、くびれを作りたいと考える人は、ただダイエットで体重を減らしたいという訳ではありませんので、くびれを作ったとしても急激にバストの脂肪が落ちる心配もありません。結果的に、今のバストをキープしたままウエストをくびれさせることができるのです。
若々しく見える
無理な食事制限をすることで、体重を減らすことはできますが、肌に栄養が行き渡らないため、ハリがなくなりシワが増えて痩せた途端老け込んでしまうことがあります。
しかし、くびれを作るためにエクササイズに励むことで、無理に痩せるダイエットはしませんので、美肌を保ちつつボディラインにメリハリを付けることができます。
また、くびれていない人は、姿勢が悪く猫背が多いと言われています。それは腹斜筋の筋肉が弱く、正しい姿勢をキープすることができないのです。
姿勢が悪いと老けた印象を与えるので、そういった面でもくびれを作るためにトレーニングをすることで姿勢が良くなり若々しい印象を与えます。
ウエストにくびれを!エクササイズ&ストレッチ
ロシアンツイスト
ロシアンツイストは、お尻でバランスを取りながら足を浮かせてひねるエクササイズです。
1. 床に体育座りのように座り、足を床から浮かせます。
2. お尻を支点に上半身をひねります。このとき上半身は少し後に傾けた状態です。
3. 脇腹にある腹斜筋を意識しながら、交互にねじります。
4. 下半身がブレないよう、しっかりお腹に力を入れましょう。
オチョダイエット
オチョとはスペイン語で数字の「8」を意味します。腰を8の字に回すことで有酸素運動になり、同時にインナーマッスルが鍛えられてくびれが作れるといエクササイズです。
1. 足は肩幅に開き正面を向いて立ちます。
2. 下っ腹とお尻に力を入れます。
3. 腰を左前に出します。続いて右前へ。
4. そのまま8の字を書くように、流れるように骨盤を回していきます。
歪み矯正ストレッチ
骨盤を正しい位置に戻してあげることで、ウエストがくびれた後もお腹周りに贅肉がつかないように予防してくれる重要なストレッチです。毎日続けて骨盤の歪みを矯正しましょう。
1. 足を伸ばして床に座ります。手は前ならえのポーズで前に真っすぐ伸ばします。
2. そのまま前上半身を前に倒し、左右に数回ひねります。
3. 最後に、限界まで前に倒れてキープします。
まとめ
いかがでしたか?なるべく自分が続けられそうな「楽」なエクササイズからはじめてみるのが継続できるコツです。いきなりハードなトレーニングを行わずに、焦らず楽しく実践してくびれを手に入れましょう!
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