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あらためてサプリメントって何?
現在では、「サプリメント」はもはや一般的なワードです。ただ、「サプリメントって何?」と聞かれて答えられる方がどれほどいるでしょうか。ここでは、まずサプリの基本を確認していきます。
サプリメントは「食品」だった!
サプリメントの語源は、英語の『ダイエタリーサプリメント (Dietary Supplement)』を略したものだと言われています。アメリカでは、「ハーブ、ミネラル、ビタミン、アミノ酸などの栄養素を1種類以上含む、栄養補給のための製品」と定められ、DSHEA法という法律の中で、食品と医薬品の中間に位置するものとして定義されています。
一方、日本におけるサプリメントの定義は、食事でとりきれない栄養素を補うための『補助食品』を総称したもの。意外かもしれませんが、日本においてサプリはあくまで食品なのです。
薬ではないことを理解する
薬であれば、特別な効能が期待できます。しかし、サプリは上記の通り食品ですので、一定の条件を守ることで特定の効能が期待できるものでしかありません。
「これを飲むだけで、◯◯になれる!」といった過剰な期待をよせてしまっては、結果に落胆してしまったり、得られるはずの効果すら得られる前に摂取をやめてしまったりするケースがあります。一度考えてみてください。薬局やネットで医師の診断もなく気軽に誰でも購入できるのがサプリです。このことからも想像がつく通り、サプリは薬ではありません。サプリに対して過剰な期待をしてしまう例も少なくありません。あらかじめ、食品であることを理解することが重要です。
サプリ選びは、○○を知ることから
では、どんなサプリを選ぶのが正解なのでしょうか。巷で流行りのもの?高いもの?選ぶためにはまず、自分の状態を知る必要があります。
効率的なダイエットをするためには
痩せたい、綺麗になりたい、そんな悩みを叶えるために、一般的に必要と言われている成分を摂っても、効果が得られない場合があります。
摂取した栄養素は、誰かの力を借りて、誰かをサポートして、その役割を発揮します。ひとつの栄養素を充足させても、相手がいなければその効果を期待することはできません。また、ひとつの栄養素を過剰に摂取してしまうと、他の栄養素が不足して体内の栄養バランスが崩れたり、過剰な分は体外に排出されてしまったりすることもあります。
目的のために必要なのは、世間で人気のサプリや高級なサプリではなく、今自分に必要な栄養素を適切量摂ることです。
自分の足りない栄養素って?
例えばダイエット目的でサプリを選ぶとしましょう。ご飯やパン、お菓子が大好きという方は、糖質の吸収を抑える成分、糖質代謝に必要な栄養素を摂取すると効果が期待できます。一方、普段そこまで炭水化物をとるわけではないのに痩せない…といった方の場合、十分にエネルギーを作ることができていない可能性がありますから、女性に不足しがちな鉄分の摂取がオススメです。鉄分=貧血のイメージがあるかもしれませんが、ダイエットの天敵である冷えや、エネルギー産生の低下の原因にもなるのが鉄分不足です。
健康診断では、総合判定が問題なければ体重以外は目を通していないという方も少なくありませんが、一度ご自身の血液検査の結果にも注目してみてください。
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実は日本人の多くは栄養不足!?
これだけ豊かな生活でありながら、現代日本人の多くは栄養不足であると言われています。ダイエットというと、制限することに注目がいきがちですが、炭水化物や脂質も一定体に必要なものであり、それらを消費するためにも別の栄養素が必要です。栄養不足を解決することも、ダイエットのポイントになります。
日本人に不足しがちな栄養素はこれ
食物繊維
厚生労働省による調査によると、日本人は世代性別問わず食物繊維不足だと言われています。腸内環境改善にも効果が期待される食物繊維は、ダイエットや美容のためだけでなく、高血圧などの生活習慣病、動脈硬化、がんなど、幅広い病気の予防に効果が期待される栄養素です。
カルシウム
カルシウムといえば、骨を作るイメージがあるかもしれませんが、働きはそれだけではありません。イライラしていたらカルシウム不足と言われた経験はありませんか?気持ちを抑えたり、肩こりや腰痛なども和らげる効果も期待できると言われています。
鉄分
立ち上がったときのめまい、動悸、冷えなどは鉄分不足が引き起こす貧血の初期症状かもしれません。鉄分が不足すれば、体が冷え、エネルギーの代謝が滞り、ダイエットや美容面でも影響を引き起こします。
特に女性は生理などで鉄分不足になりがちです。
ビタミン
ひと言にビタミン、と言っても幅広いビタミンがあります。それぞれのビタミンには、体を助ける様々な効能があります。梅雨の時期に話題にあがりがちなビタミンB1は、疲れの解消に、ビタミンA・Cは免疫力を高め、肌荒れなどの症状にも効果的と言われるなど、各種ビタミンには幅広い効能が期待されます。
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『サプリメント』と調べてみても分かるとおり、現代には多種多様なサプリメントが販売されています。サプリメントを選ぶとき、あなたなら何を基準にするでしょうか。
「飲むだけで痩せる」「たった一粒で」
思わず目にはいってしまうキャッチーで魅力的なフレーズ。そんな時こそ、サプリメントは薬ではなく食品であることを思い返しましょう。食べるだけで痩せる食品はありません。
人気のサプリが自分に合ったサプリ?
人気のサプリを試す前に、自分が欲しい効果、自分に不足している栄養素を考えるところからスタートしましょう。人気や口コミももちろん安心材料のひとつであり、選択の基準の参考として問題ありませんが、まずは自分に必要なものを明確にすることが目標達成には欠かせません。
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「機能性表示」に注目!
安心できるサプリメントを選ぶ際に、ひとつ基準とできる制度があります。ぜひ、この機会に覚えてみてください。
信頼できる効果・効能は見分けられる
「機能性食品表示」と呼ばれるものがあります。実はこの表示は、消費者庁がサプリメントに機能性を表示して、消費者が選びやすくなるようにしようと導入した制度なのです。健康の維持や増進などに役立つ健康効果を機能性と言い、その機能性をパッケージや広告などに表示しているものです。この制度が導入されるまでは、食品の機能性に関して表示を認められていたのは、トクホと栄養機能食品だけでした(詳しくは後述)。制度導入後は、安全性や機能性について一定条件をクリアすれば、企業や生産者の責任で健康効果や機能を表示できるようになったのです。
現在、サプリメントだけでなく、多くの食品でこの機能性表示が採用されています。「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収をおだやかにする」などの表記を見かけたことはありませんか?
機能性を示せる3つの食品
食品を分類した際に、「機能性食品表示」と言われる、その食品の機能を表示することを許可されたものがあります。食品は、大きく一般食品と保健機能食品にわけられ、機能性食品表示が認められているのは後者だけになります。また、保健機能食品は以下の3つにわけられます。
・特定保健用食品(いわゆるトクホ):国が有効性や安全性を個別に審査し許可したもの
・栄養機能食品:国が定める特定の栄養成分の規格基準に適合したもの
・機能性表示食品:事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示したもの
商品選びに迷ったら
まずは、パッケージに注目してみてください。同じ成分のサプリメント選びで迷ったら、機能性表示食品と表示がある商品を選ぶほうが、機能性が一定約束されているものになります(機能性や安全性について詳しく知りたい方は、消費者庁のサイトで届出情報を検索することもできます!)
一番大切なのは基本のバランス
どうしても不足してしまう栄養素をサプリで効率的に補うのは、効果的な方法と言えます。ただし、あくまでサポーターである、ということを理解してサプリと付き合うことが成果を得る秘訣です!
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知らぬ間にサプリの邪魔をしている!?
食生活が荒れがちな方ほど利用しがちな、コンビニ、お惣菜、菓子類など。これらに含まれがちな化学調味料や保存料などは、サプリメントの吸収や働きを阻害する場合があります。サプリを摂れば何を食べても良い、と考えるのではなく、大前提である食生活を整えることは欠かせません。
栄養バランスは「桶」でイメージ
「ドベネックの桶」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、リービッヒの最少律という植物の成長の仕組みを例えた図なのですが、栄養バランスの話をする際にもよく登場します。あらゆる栄養素を「桶を構成する一枚の板」に例えた場合に、どこかの板だけが高くても、低いところがあれば水は流れ出していってしまう図になります。体内の栄養素は、何かだけを充足させるのではなく、バランスよく摂ることが土台として重要だとされています。
サプリはあくまでサポーターということを忘れずに
基本の栄養バランスが崩れていると、サプリを摂り入れても効果が得られない場合もあります。指定された期間摂取を継続しても効果が期待できないときは、やみくもにいろいろなサプリを試すのではなく、一度お医者さんに相談してみるのも良いですね。サプリとダイエットは似ているとよく言われています。始めることはとても簡単ですが、成功するか失敗するか、どれだけ結果が出るかどうかは個人次第。自分にあった方法を選べるか、きちん継続できるかによって得られる効果の個人差が大きくなります。
サプリメントはうまく取り入れることができれば、大変強い味方です。サプリだけに頼ったダイエットは往々にして継続せず、効果が得られないケースが多くみられます。サプリメントを選ぶその前に、自分の得たい効果、自分に不足しているもの、直すべきポイント、その上で食事だけでは改善しきれないポイント、改めて振り返ってみましょう。