パワーラックを設置する前に確認しなければいけないことや、作成方法をまず知っておくことで、購入後スムーズに導入することができます。
本記事ではパワーラックの作成方法や作る際の注意点を中心に解説していきますのでぜひ御覧ください。
Contents
ホームジムにパワーラックを導入する前に確認するべき3つのこと
ホームジムを作っていいのか管理会社に確認する
まず初めに管理会社・大家さんにホームジムの作成が可能かどうかの確認をとりましょう。
許可を取らずにホームジムを作ってしまうと、トラブルにつながってしまう可能性があります。
万が一の場合、壁や床に傷がついた際に損害賠償につながってしまう可能性もあるので必ず確認をしましょう。
部屋の広さとパワーラックの大きさを確認する
適切な位置にパワーラックを設置するには部屋の広さとパワーラックの大きさを必ず確認しておくべきです。
一般的なパワーラックの大きさは、奥100cm、横幅110cm、高さ170cm以上であることがほとんどであるため、部屋の広さは最低でも6畳以上であることが求められます。
パワーラックを組み立てたとしても部屋のレイアウトによっては、壁にプレート置き場が引っかかる、支柱が天井に当たってしまうこともあります。
適切な位置でトレーニングを行うためにもメジャーや脚立を使って正確に部屋の広さを測り、購入を検討しているパワーラックのサイズを把握しておきましょう。
また、部屋のスペースの関係上パワーラックが入らないという方はハーフラックがオススメです。
プレートとシャフトはセットか確認する
パワーラックにプレートとシャフトが付いていないことがほとんどであるため、メーカーごとに確認する必要があります。
付いていなかった場合、それぞれ単品で購入するのではなく、プレートとシャフトをセットで購入するとコストを抑えられます。
トレーニングに慣れ、重量が扱えるようになったらプレートを単品で購入するなど工夫をしましょう。
ホームジムにパワーラックを設置するには床の強化が必須
床の耐久重量は建築基準法で定められている
建築基準法により床の耐久重量は決められています。
床の耐久重量を超えた状態でトレーニングに取り組んでしまうと、床が凹む、最悪の場合床に穴があくということも考えられます。
建築基準法では耐久重量は1㎡あたり約180kg、2.4~3.3㎡は400kgとなっているため、パワーラックの重さ、自身の体重を考慮し、床の補強は行うようにしましょう。
床の耐久度を上げるためにマット設置が必須
マットを設置することで格段に床の耐久度が上がります。
「コンパネ」と呼ばれるマットは、重量を分散させる役割を果たします。
また、マットは耐久度を上げるためのものだけでなく滑り止めを目的とするラバーマットや、傷がつかないようにするジョイントマットなど、効果が異なるマットが複数存在します。
ホームジムで安全にパワーラックを使うためにも、ラバーマット→コンパネマット→ジョイントマットの順番で床に敷き耐久度を上げましょう。
ホームジムを作る際は床以外にも気をつけなければいけない点がいくつかあるので、注意しましょう。
ホームジムのパワーラックを組み立てる4つの手順と注意点
説明書を必ず読む
作業に取り掛かる前に必ず説明書を読みましょう。
説明書にはやり方の手順や、器具、器具の番号が記載されておりパワーラック作成の概要をつかむことができます。
説明書をしっかり読まずに作業に入ってしまうと、「あの器具はどこ?」などスムーズにパワーラックを組み立てることが難しくなります。
また、2人以上で協力すると作業を分担できるため、効率よくパワーラックを作成できます。
床面から組み立てる
まず、パワーラックの土台となる床面から組み立てましょう。
床面はしっかりとフレームをはめ込むだけでなく、設置する位置にも注意が必要です。
100kg以上あるパワーラックをトレーニングではない箇所に組み立ててしまうと、パワーラックの移動を移動することが極めて困難になります。
無駄な労力をかけないためにも適切な位置、向きに床面を設置しましょう。
支柱を組み立てる
床面が組み立て終わったら、次は支柱の組み立てです。
フレームにしっかりとボルトを締め込むことや、横部分のフレームと縦部分のフレームを必ず直角にするようにしましょう。
支柱が歪んでいれば、パワーラック全体が曲がってしまい思わぬ怪我や事故につながる可能性があります。
2人で組み立てる際は1人が支柱を持ち1人がボルトを締めるなど役割分担をすると安全に組み立てられます。
上部を完成させる
最後に上部です。
上部のフレームを支柱に接続して初めて、パワーラックの完成です。
ボルトの締めが弱ければ、トレーニング中に上部のフレームが降ってくる可能性もあるため、必ずきつく締めるべきです。
上部のボルトに限らず、作り終わったら一度全部のボルトを増し締めを行い、トレーニングができる状態にしましょう。
メーカーごとの作成方法
パワーラックの組み立て方はメーカーによって異なります。
実際に作成した人の動画を参考にして、メーカーそれぞれのパワーラックの作成方法を理解しましょう。
TUFF STUFF(タフスタッフ)のCPR 265 パワーラック
IROTEC (アイロテック)マルチ パワーラック
POWERTEC(パワーテック)パワーラック
作成する際の注意点
パワーラックを作成する際、いくつか注意点があります。
気をつけるべき点を把握し作成に臨みましょう。
設置に必要な用具を用意する
パワーラックの設置にはボルトを締めるスパナなどの用具が必要です。
メーカーによってはパワーラックの機材と共に用具が段ボールに入っていることもありますが、入っていないことが普通です。
あの用具がないから作業が進まないということを避けるためにも、以下の用具は必ず揃えておきましょう。
・スパナ(ボルトを締める役割)
・脚立(上部のフレームを接続するのに役立つ)
・滑り止め付きの軍手(手の汚れや誤って機材が落ちてしまうことを避ける)
・メジャー(床面を適切な位置に置くのに役立つ)
想定よりも設置に時間がかかる
一般的にパワーラックの作成は1人であれば4時間以上、2人であれば3時間30分とされていますが、これ以上の時間がかかることを想定しておきましょう。
取り付ける順番を間違えてしまい、器具を分解しなくてはならないなど、パワーラックの設置には想定外の時間が必ずと言っていいほど発生します。
説明書を理解することが効率よくパワーラックを作る最短の近道なので、時間をかけてでも作成手順と機材の名前は覚えましょう。
ホームジムのパワーラックを長く利用するために
セーフティーバーを適切な位置に設置する
セーフティーバーは必ずトレーニングごとに適切な位置に置きましょう。
適切な位置に設置しなければ、重量に耐えきれずシャフトを落とした際シャフトが折れてしまうことがあります。
また、シャフトが折れるだけでなく、床に強い衝撃が加わり凹んでしまうなど適切な位置に設置しないことによるデメリットは多くあります。
スクワットであればしゃがんだ際の肩の位置、デッドリフトであれば腰の位置、ベンチプレスであれば座った際の胸の位置に設置しましょう。
定期的にメンテナンスを行う
パワーラックは経年劣化するので、メンテナンスを行わないと徐々に金属の錆が出てくる、塗装が剥がれてくるなどの様々な問題が出てきます。
サビがあった場合は錆落とし剤を使って錆を落とす、レームやボルトに緩みがあったらボルトを締め直すなど、それぞれ処置をする必要があります。
快適にパワーラックを使うためにも1週間に1回の頻度で不備がないか確認するようにしましょう。
トレーニングが終わったら、シャフトからプレートを外す
パワーラックを5年10年と長く使用するためには、トレーニングが終わったら必ずシャフトからプレートを外しましょう。
プレートがシャフトに乗っかっている状態が続くと、金属の耐久度が落ちる「金属疲労」が起こり、シャフトの歪みを促進させます。
実際に金属疲労が原因でシャフトが折れてしまったホームジムトレーニーもいます。
シャフトも決して安くはない値段なので、トレーニング終了後は必ずプレートを外し大事に使いましょう。
まとめ
本記事ではパワーラックの作成方法について解説しました。
ホームジムにパワーラックを設置するには床の強化や組み立てに必要な用具を準備しておく必要があります。
組み立ての流れや必要なモノを把握した上で、スムーズにパワーラックを作りましょう。